理学療法士

「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、「理学療法」を行うことを業とする者をいう。「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行わせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。
理学療法士は、診療の補助として理学療法を行なう理学療法士は、一般に考えられている高齢者、交通事故などにより発生した身体機能障害の回復のためのトレーニングのみならず、脳卒中での片麻痺などから、新生児の運動能力の発達の遅れ、身体的な障害を持つ人に対して、医師(時に歯科医師)の指示の下、その基本的動作能力の回復を図ることを目的に、治療体操その他の運動を行わせ、及び電気刺激、温熱、マッサージなどの物理的手段を加える(物理療法という)者であり、その活動を理学療法という。理学療法・作業療法・言語聴覚療法を治療の中心としたものがリハビリテーション病院である。
平成18 年度の医療改正において度重なる診療報酬の低下は基より、理学療法料という名称は無くなり作業療法・言語聴覚療法とを統合してリハビリテーション料として算定されるようになり、その治療対象も疾患別で限定されるようになった。また治療日数に制限も課せられた。さらには看護師・柔道整復師・マッサージ指圧師等の他職種も一定の講習を受けるだけでリハビリテーション料を保険請求できるようになり(みなし理学療法士)、理学療法士を取り巻く環境は急速に厳しいものとなっている。
介護保険分野においても介護・リハビリを主として在宅復帰を支援する施設として、理学・作業療法士の配置義務がある介護老人保健施設での利用者100 人に対して常勤の理学・作業療法士いずれか1名、という極めて低い人員基準は理学・作業療法士が介護保険法制定時から数倍に膨れ上がった現在でも変わっていなく、理学療法士がこのような危機的状況に陥ったといえる背景には医療リハビリテーションの専門職を謳いながらも名称独占資格から抜け出せていないことがある。

国家資格受験の項目
あん摩マッサージ指圧師
①医療概念/②関係法規/③衛生学、公衆衛生学/④解剖学/⑤生理学/⑥病理学/⑦臨床医学総論/⑧臨床医学各論/⑨リハビリテーション医学/⑩東洋医学概念/⑪経路経穴学/⑫あん摩マッサージ指圧理論/⑬東洋医学臨床論

理学療法士
①解剖学/②生理学、病理学/③運動学/④人間発達学/⑤内科学/⑥臨床神経医学/⑦臨床心理学/⑧精神医学/⑨整形外科学/⑩リハビリテーション概念

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は厚生労働省に備えられている、国家資格者名簿で医師でいうところの「医籍」に相当し、業としての内容は、あん摩、マッサージ、指圧の各手技(なでる・押す・揉む・叩く等あらゆる行為)を用いて人体の変調を改善する施術者である。医師免許と違い、診断を業として行う事を認めてなく(診断は医師の独占業務)、患者に対して投薬やレントゲン写真撮影や手術をすることはできませんが、医師法により、医療行為である診療行為(診断と治療を業として行うこと)は医師の独占業務であると規定しているが、あはき法(あん摩マッサージ指圧師・はり・きゅう師法)は、医師法の例外規定であり、その法の下、あん摩マッサージ指圧師は独立してあん摩・マッサージ・指圧の施術(医業でいう治療)を行うことを認められている。医師の同意があれば下記の特定疾患を含む施術(医業でいう治療)での保険請求が出来る称の如何に関わらず、マッサージを業とできる者は「医師」と「あん摩マッサージ指圧師」のみ(業務独占)であり勤務する場合は病院や診療所の整形外科や理学療法科やリハビリテーション科であり、これらの勤務先であん摩マッサージ指圧師は病院診療報酬改定により、一定の講習を受けるだけで「みなしPT」とし、リハビリテーション料を保険請求できるようになり、病院併設の老人介護施設で機能訓練指導員をなることができる。また、あん摩マッサージ指圧師として5年以上の実務経験を積めば、介護支援専門員の受験資格が得られる。

あん摩マッサージ指圧師の手技療法の有効性

東洋医学と西洋医学的にも多方面からアプローチでき、凝りからくる不快感はまず、筋肉を緩めることで気持ちを鎮め、目に見える症状が治まった時に今度は内面に潜む根本的な問題を取り除く為の全身治療に切り替えて治療を進めて行きます。始めに内面の症状を改善し、全体のバランスを整えることもできます。
あん摩指圧は身体の中心から末端~心臓より遠いほうに向い施術します。これにより隅々まで気血を巡らせます。
マッサージは足先など心臓より遠い方から体の中心へ向かって施術し、血行を改善するとともに、体液の循環を活性化させます。これにより新陳代謝が高まり、身体の老廃物の排出を促します。


例)
脳梗塞で倒れた場合のあん摩と理学療法の違いはあるか?
初期段階(180日のリハビリ期間内)なら、病院のリハビリ室にて理学療法士より医師の指示の基、残存機能の維持の為の機能訓練を行いますが、リハビリ終了後の維持期になれば、あん摩マッサージ師でもできる機能訓練と傷病によって負った原因の治療を含めた機能訓練に、在宅でも往療費も含んだ健康保険が適応できるあん摩マッサージ師の「リハビリ」+「治療」が有効と思われます。
主治医のマッサージ同意書だけでリハビリマッサージが可能です。
主治医のリハビリ指示書なしできちんとした医学的根拠に基づくリハビリができます。

脳性麻痺(成人)/変形性頚椎症/多発性硬症/脊柱管狭窄症/脊髄損傷/腰椎圧迫骨折/大腿骨頚部骨折/糖尿病性抹消神経障害/くも膜下出血/頚椎症性脊髄症/シャイ・ドレーガー症候群/大脳皮質基底核変性症/パーキンソン病/リウマチ/変形性脊椎症/(頚部痛、背部痛、腰痛)/変形性腰椎症/脳梗塞後遺症/運動ニューロン病/筋緊張性ジストロフィー/脳出血後遺症/骨折後の関節拘縮/脳腫瘍術後/関節運動障害/筋麻痺・関節拘縮/その他疼痛疾患など

脊髄小脳変性症/筋萎縮性側索硬化症/球脊髄性筋萎縮症/頚椎症性脊髄症/変形性膝関節症/変形性関節症/多発性脳梗塞/脳挫傷/後縦靭帯骨化症