疲労回復にはやはり睡眠が必要ですよね。みなさんは毎日どのくらいの睡眠をとっていますか?いくら頑張って睡眠時間を短くしようとしても、どうしてもできない人がいる一方で、はじめから短い睡眠時間で元気に生活している人がいます。また、長く眠るほど寿命が縮むというような研究結果がアメリカや日本で出ているのです。今回は短眠と長眠についてみていきましょう。

長く眠るほど寿命が縮む?
1980年代にアメリカで100万人以上を対象に
行われた、睡眠時間と寿命の関係の調査で1日に6.5~7.5時間の睡眠をとっている人が最も死亡率が低く、それ以上およびそれ以下の時間、眠っている人は寿命が短くなる傾向にあったのです。
特に長く眠っているほうが問題で、日本でも、同じような研究結果が出ています。
眠り過ぎると寿命が短くなるのと同様に、睡眠時間が短くても長生きできません。健康に長生きするためには、自分に必要な時間だけ質のよい睡眠をとることです。

あなたはどのタイプ?
睡眠には大きく分けて3つのタイプがあるそうです。一般的に6~9時間ぐらいの睡眠をとる人をバリュアブルスリーパー、また6時間未満をショートスリーパー(短眠者)、9時間以上をロングスリーパー(長眠者)と分類するのだとか。かのナポレオンやエジソンは短眠者。一方でアインシュタインは長眠者だったのだそうです。
実際に熟睡している時間の長さはほとんど同じと言われ、短眠者は、寝つきが早く、浅い睡眠が少ないため夜中に目を覚ますことも少ない、という効率の良い睡眠をとっているわけです。

短眠者と長眠者の違い

短眠者と長眠者の違いはどこからくるので
しょうか。両者を分ける要素として以下の3点を挙げることができます。
1.体質
人は生まれながらにして、自分にベストな睡眠時間がある程度決まっているようです。
2.環境
生活環境、通勤時間、職種、社会的立場、家族構成、両親が短眠か長眠か、などのさまざまな要因によって影響を受ける部分もあります。
3.性格
短眠者は外交的で勤勉。社会に適応しやすい柔軟性を持ち合わせており活動が活発。反対に長眠者は、内向的で孤独な繊細さを持ち合わせており、創造性を発揮する芸術家や研究者に多いようです。

あなたも短眠者に!?
長眠者が短眠者になれるかは、今のところまだ不明です。しかし、バリュアブルスリーパーは、短眠者になれる可能性があります。これまでの研究では、以下のことを心がけると、睡眠時間を短縮することができるそうです。
・ 起床時刻は変えず、就寝時刻を1~2週間ごとに、15~30分ずつ遅くする
・ 就寝の3~4時間前までに、あまり多くない夕食をとる
・ 夕食後は、少し暗めの白熱灯の下で過ごす
・ 就寝の1~2時間前に、軽い運動や入浴で、体温を少し上げる
・ 日中に短い仮眠をとる
基本は、できることから睡眠環境を整え、少しずつ生活習慣を変えていくということです。あまり無理せずに、ゆっくりと挑戦してみてください。